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コラム

2026.01.05
コラム

事約って何?

保険会社に勤めている人のうち、内勤の人は多く知っているものの、保険業界外の人はまず知らない言葉として、”事約(じやく)”があります。

保険会社には、基礎書類と言われるものがあります。保険会社の憲法と言われることがあります。

具体的には、①事業方法書、②約款、③保険料及び責任準備金の算出方法書から成り立っています。

保険会社が新商品を作ったり、既存商品を改定する際は、これらの基礎書類の改定認可申請を当局に提出します。

①は、当該商品をどのように販売していくか、当局に対して約束するものです。

②は、当該商品の保障内容をお客様に対して説明する、いわばお客様との間の契約書です。

③は、保険料や責任準備金をどのように計算するかについて記したものです。

このうち、③はアクチュアリーの担当分野であり、商品数理部などの部署が作成します。

一方、①と②については、商品企画部や商品開発部などと言われる部署で作成されます。

この、①と②を作成する人を、事約担当などと呼びます。

つまり、商品開発のうち、算数部分をアクチュアリーが行い、国語部分を事約担当が行うと言えます。

この事約担当ですが、文章力が高く、法律文書に慣れている人が行いますが、大学で法律を専攻したからと言ってすぐに業務を行えるわけではありません。

数多くの専門知識と経験が必要なため、1人前になるには、少なくとも5年は要すると言われており、保険会社の代表的な専門職の一つと言えます。